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令和2年度 入学式式辞

2020年4月9日 11時46分

 今年は、満開の桜をめでながらのお花見も自粛しなければならない厳しい状況の中、本校の桜が私たちの心を癒してくれています。今日も校庭には桜の花が晴天のもと心地よい春風に吹かれて舞っています。希望の光が輝くこの良き日に、入学した百六十八名の新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。 

 また、ご来賓の皆様には、ご多用の中、ご臨席を賜り、このように盛大に入学式を挙行できますことを、学校を代表して、厚くお礼申し上げます。ありがとうございます。 

 さて、新入生の皆さんの表情からは、「中学校三年間をしっかり頑張ろう」という決意と、新しい生活、新しい人たちとの出会いへの期待が感じられます。今日は、新型コロナウイルス感染症対策のため、在校生は代表の一名だけの参列しかかないませんでしたが、私たちは、皆さんの入学を心待ちにしていました。今日からは同じ中萩中学校の仲間です。分からないことは先生や先輩たちに遠慮なく聞き、一日も早く中学校の生活に慣れてください。 

 そんな皆さんに、「ノムさん」の愛称で親しまれたプロ野球選手で名監督として有名な野村勝也さんの言葉を紹介します。野村さんは、1995年に出版された著書「勝者の資格」の中で、次のように述べられています。

 

 私は、ミーティングで「敵に勝つより、もっと大事なことを忘れてはいけない」と言い続けてきた。それは「常に自分をレベルアップすることを忘れるな」ということである。この気持ちなくして「勝者の資格」など得られるはずはない。

 

 と、その年ヤクルトスワローズを日本一に導きながら、チームも選手もご自身も、未熟、未完成であり、まだまだ勝者の資格などないと思っていると言われています。 

 皆さんにも、野村さんの言われるように、「常に自分をレベルアップさせるように努力すること」を心掛け、いろいろなことにチャレンジしてもらいたい。まず、これからの中学校生活に、目標をもって勉強や部活動に取り組むようにしてほしいです。 

 中学校三年間は、皆さんにとって、これからの人生の基礎となる土台を築く大切な時期であり、人生の根っこを伸ばし、張り巡らせていく時です。大地にしっかり根を張り、一人一人がどんな苦難の嵐にも揺るがない大樹へと育ち、それぞれの美しい花を咲かせてくれるように心から願っています。 

 最後になりましたが、保護者の皆様、本日は、お子様のご入学、誠におめでとうございます。中萩中学校教職員一同、心からお祝い申し上げます。私たち教職員一同、心を合わせて誠心・誠意、指導してまいります。どうか、本校の教育活動に、ご理解、ご協力をいただきますよう、よろしくお願いいたします。 

 新入生の皆さんが、充実した学校生活を過ごし健やかに成長してゆくことを祈念いたしまして、式辞といたします。